淡麗辛口ならではのキレ味の良さの中にある、純米ならではの芯の通った豊かなコクと膨らみのある味わい、昔ながらの麹の香ばしい旨みが広がります。柔らかな酸味も爽やかな、充実した味わいの逸品です。(※説明は常温(20度前後)の場合となります。)
※本商品はお酒です。20歳未満の方はご購入いただけません。
刀剣・大和伝は古くは寺院の僧兵のために鍛造された背景があり、まさに実用刀として古人たちに選ばれた刀です。熟練された伝統の技によってもたらされる、機能を追求した結果生まれた、本当の「刀の美」を醸し出します。そんな名刀の名を戴いた一ノ蔵の「大和伝」は、良質な酒米栽培のために日々研鑽する「松山町酒米研究会」栽培の環境保全米「蔵の華」を贅沢にも50%まで磨き丁寧に手づくりで仕込んでいます。手間隙の掛かる小箱法での麹造りと、低温発酵に加え1年以上の熟成を行うなど、造りの全てにこだわりを持ったその品質には定評があります。高精白吟醸酒に劣らない品質ながら宮城県内限定流通の特別純米酒として販売し、いつもご愛顧頂いている地元のお客様への深い感謝の気持ちを込めております。また、ラベルの「大和伝」の文字は、刀匠・九代目法華三郎信房氏の直筆によるものです。
日本刀鍛造五ヶ伝[美濃・大和・山城・備前・相州]の中で最も古い伝法に「大和伝」があります。平安後期、現在の一関市を拠点とする鍛冶集団の一つ・法華系は、奥州藤原氏支配下の寺院・法華院の庇護の元で活躍していました。藤原氏滅亡後は四国讃岐にてその技術を伝え、法華経太郎清房こと高橋三郎太夫が古讃岐鍛冶の祖といわれており、松山の法華氏もこの流れをくんでいると考えられ、大和伝のルーツも奥州にあるという説があります。
大和伝保昌派は、鎌倉末期に大和国高市郡(奈良県)の保昌貞吉・貞宗らにより完成されました。広い鎬(しのぎ)巾、高い鎬、鍛は柾目肌がよく整って美しく、刃文は直刃(すぐは)で上に行くにつれて焼き巾が広くなるなどの特徴があります。さらに柾目肌には夜空の星のように細かい地錵(じにえ)が付いていて神秘的な光を発し、極めて格調高い作風となっています。松山の法華氏の初代清房は、当時仙台藩の最もすぐれた刀匠であった山城大掾国包の流れを継ぐ九代半蔵国包に入門したのち、六代余目安倫にも師事、その作風は四代目までは大和伝、五代目が涌谷の一流斎貞俊に学び備前伝に変わりました。八代目に当たる故高橋昇氏は、先代の備前伝を継ぎながらも早くから本格的に大和伝の再現に取り組み八年の歳月を費やし復元に成功しました。のちに仙台藩に伝わる国包の大和伝保昌派を継承していることが認められ、昭和41年に宮城県指定無形文化財となりました。現在は九代目がその鍛刀技術を今に伝え、日本の刀工二百余人の内で大和伝保昌派の鍛法を続けているのは松山の法華氏だけと言われています。
松山の法華氏の初代清房は、当時仙台藩の最もすぐれた刀匠であった山城大掾国包の流れを継ぐ九代半蔵国包に入門したのち、六代余目安倫にも師事、その作風は四代目までは大和伝、五代目が涌谷の一流斎貞俊に学び備前伝に変わりました。八代目に当たる故高橋昇氏は、先代の備前伝を継ぎながらも早くから本格的に大和伝の再現に取り組み八年の歳月を費やし復元に成功しました。のちに仙台藩に伝わる国包の大和伝保昌派を継承していることが認められ、昭和41年に宮城県指定無形文化財となりました。現在は九代目がその鍛刀技術を今に伝え、日本の刀工二百余人の内で大和伝保昌派の鍛法を続けているのは松山の法華氏だけと言われています。