“素直な酒造り”を心掛け、決して飾らず、決しておごらない。
山紫水明の地、栗駒。
どこまでも深いみどりと、どこまでも透き通る清水。
大地の恵みを一身に受け、造られた酒。
ひとたび口にすれば、なつかしい山や川。
決して飾らず、決して驕らない。
それが私どものモットーです。
酒造りは「水」が命です。
良いお米は遠くから運んで来ることができ、良い職人も遠くからお願いして呼んでくることができます。
しかし、「水」だけは遠くから運んでくることができないのです。
米を洗い、水を吸わせることから始まり、酒の仕込みや割水、蔵の掃除まで考えると酒造りには大量の「水」が必要です。
そのこだわりは初代社長から続いており、当時思うような酒造りができないことに悩み、より良い「水」を求めて現在の地に蔵を丸ごと移転させてしまうほどです。
現在も敷地内の井戸から宮城、岩手、秋田の三県にまたがる名峰・栗駒山の伏流水が湧き出ています。
そして、自然の恵みを受けている感謝の想いから銘柄「栗駒山」を打ち出しました。
酒と料理が合わなければ、十分に楽しめません。逆に、料理が進む酒ならば一緒に楽しんでいただけます。
それはキレが良く爽やかで、目立つことなく、引き立たせ、さらりと喉を通ります。
酒造りは一筋縄ではいかず、思い通りにいかないことも多々あります。
それでも、私たちは自然の気まぐれに頭を抱えながらも、数多くの失敗から学び、
真面目に一つ一つ丁寧な酒造りの姿勢をつらぬきます。