創業は文久元年、石巻市に於いて酒造りを始めました。
石巻市は太平洋と北東北を縦断する北上川の河口に開けた港町で、金華山沖では暖流と寒流が交わる世界三大漁場の一つとしても有名です。
美味しい魚介類が水揚げされ、四季折々の海の恵みを楽しむことができます。また、江戸時代には伊達藩と南部藩の米の集積地として栄え、遠く江戸や大阪に物資を運んでおりました。当時、造り酒屋は藩の許可の下、一宿一軒と定められていたのですが、石巻にはなんと16軒もの造り酒屋があったと言われています。これにより、日本屈指の港町であると共に、宮城県の酒造りの歴史においても大変古い歴史があると想像できます。 弊社の代表銘柄は『日�盡�（ひたかみ）』です。『日�盡�』は平成2年に、全国レベルで通用する酒を目指し開発された商品です。その名は、日本書紀にも記されている太陽の恵みを受ける伝説の国、日高見国が、この地域に存在していたという古い言い伝えに由来しております。
全国新酒鑑評会で『日�盡�』は、通算18回金賞を受賞しております。それは、わたしたちが酒造りで最も大切にしている、上層から出荷までの過程へのこだわりが、味や品質の違いを生みだしているのだと考えます。
今後も、この『日�盡�』を通じて、わたしたちが考える"酒の表現"を続けてまいります。
